atcoについて

atcoの目指す姿

待機児童が社会問題となり、各自治体は受け皿としての保育施設を増やしています。
しかし、果たして本当の課題解決につながっているのでしょうか?
少子化が労働人口減少という形で顕在化する中、目先にある女性の社会進出やワークライフバランスの社会課題を解決していくことは当然に意味あることでしょう。
しかし、大人の目線で作られた政策が子供達の10年後、20年後にどのような影響を与えるでしょうか?
ノーベル賞経済学者のジェームズ・ヘックマンは乳幼児期・児童期早期の教育の質がその後の人生の経済的安定や幸福の実現に関わることを示しています。保育の量的な拡大の次の課題は教育的な質の向上であることは明らかであり、既にその時期は訪れつつあります。
2020年の学習指導要領改訂では幼稚園教育と学校教育の連携強化を進めており、義務教育早期化も検討されていると言われています。そこで議論される幼児教育・児童教育の目指す目標は子供達が自ら生きる力の基礎となる感情制御力、対人対話力、集中力などの「非認知能力」を育む教育であり、生涯にわたる学習の基盤の確立です。
残念ながら、まだこうした幼児・児童教育の方法は確立されていませんが、将来を見据えた姿を模索する動きは広まりつつあります。
国内外で蓄積された幼児・児童教育における研究知見を実践につなげ、新たな幼児教育を生み出すことにつなげることで、日本における保育・幼児教育・児童教育の発展に資することを目的として、atcoは設立されました。

 

 

会社名の由来

atcoが考える教育は「非認知能力」、すなわち対人共感、対話、情動抑制、忍耐力などの心の力を育む教育です。
非認知能力は小学校以降の教育過程での学習を支える土台となる能力であると共に、社会の中で生きていく上で必要となる社会スキルに繋がる能力です。
これまではテスト結果などで結果が目に見え、効果を感じやすい知識習得が教育の中心とされてきましたが、 特に幼児期において、「非認知能力」を育てることの重要性が認識されるようになってきています。
atcoの”co”には2つの意味があります。
一つは日本語の「心(cocoro)」を短縮したものであり、「At heart」で 「心の中」を意味しています。 こども達ひとりひとりの心の中にある見えない力を育むことを示しています。
もう一つはcommunity(共同体)、 company(仲間、企業)、coexist(共存)などの英語の接頭語の「co-」。すなわち、「共に」を意味し、「At co-」には「人々と共に暮らす社会の中で」という意図を込めています。 こども達が成長する中で、自己の考えを持ち、他人の気持ちを理解し、信頼関係を築きながら、社会の中で自分らしさを発揮していく力を育むこと示しています。
atcoの会社名は「心を育み、人々が共に豊かに暮らせる社会の実現」への思いを込めて名付けました。

 

atcoの事業

atcoは発達心理学研究を基礎に、以下の4つの分野でのサービス開発を行っていきます
  1. 幼児・児童教育
    発達心理学を基礎とした幼児教育事業
    認知心理学を基礎とした児童教育
  2. 保育・分野
    乳幼児保育所の運営
    学童保育所の運営
  3. 家庭支援分野
    保護者向け育児・子育て研修プログラムの開発
    学習支援、行動支援アプリケーションの開発
  4. コミュニティー支援分野
    子育てに関わる地域情報の発信
    こどもに関わる地域イベントの開催

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